子どもを転校させるとなって頭を悩ますのが転校させるタイミング。
私も離婚が決まり娘を転校させることになった時、転校する時期には悩まされました。
もし引っ越しの時期が調整可能なら、お子さんの状況や性格などもふまえてベストなタイミングで転校させてあげてほしいと思います。
下記に私のベストだと思う転校の時期と、その他の留意点をまとめてみました。
目次
私がベストだと思う転校のタイミング
① 学年が変わる4月(春休み中の引っ越し)
今では大半の学校で毎年クラス替えが行われますよね。クラスが替わって全員が新しい環境にあり、まだお友達のグループも出来上がっていないこの時期が、転入生が一番馴染みやすいのではないかと思います。
特にお子さんが人見知りな性格なら、なおさらこのタイミングがいいでしょう。
勉強の進むスピードの違いも気にしなくて済むし、前の学校でも1年間共にしたクラスのお友達や担任の先生とお別れするのにキリがいいタイミングですよね。
② 夏休み明けの2学期から(夏休み中の引っ越し)
いきなり普通の日に転校してくるよりは長期休み明けのほうが、クラスに馴染みやすいと思います。
それに引っ越しをして環境が一変し、荷解きもしないといけない事も考えると、夏休み中にゆっくり準備できて、新しい家や土地に慣れてからの初登校となるほうが、まだ子どもの気持ち的には楽ではないでしょうか。
③ 1学期中
まだ新しい空気感が残っている1学期中でも、クラスに馴染むのには遅くないと思います。
実際私の娘は1学期中の6月に転校しましたが、問題なくすぐにクラスに馴染んでいました。
2年生という低学年だった事もあるかもしれません。
担任の先生にも後の懇談会の時に、「初めからクラスにいたみたいに馴染んでいて、転入生な感じがしないです。」と言われました。
高学年よりは低学年の転校のほうがいい?
高学年だとクラス替えを繰り返して、だいたいの友達のグループが出来上がっているので、その輪の中に入るには勇気がいりますよね。周りの目も気になる年頃なので、クラスで浮いてしまう初めの時期はストレスが大きいかもしれません。
それに比べてまだ低学年のほうが、誰とでもきさくに遊べたり一人遊びをする子もいたりと、まだグループが固定されておらず、疎外感を感じなくて済むと思います。
学区外通学・区域外就学が認められる場合も
区域外就学とは、学校がある市区町村以外の市区町村からその学校に通うこと
例えば小学校6年生や中学校3年生での高学年の場合、校区外へ引っ越しても卒業まで従来の学校に通えるパターンや、引っ越し後も学年末までは従来の学校に通い、新年度から新しい学校に移るなど、いろいろなケースが見受けられます。
しかしこれは引越し前の市区町村の教育委員会の方針によるので、事前に学区外通学や区域外通学が可能かどうか確認しなければいけません。役所のホームページに学区外通学が許可される条件などの詳細が載っているので、見てみるといいですね。
近場の校区外への引っ越しで、なおかつ高学年だったり学期末や年度末に近いタイミングでの引っ越しの場合は、この制度も検討されてみてくださいね。
他に転校時期において考慮しておきたい点
① 学校行事の日程
新しい学校での運動会や発表会の直前に転校した場合、練習期間もない中で不参加と言うわけにもいかず、まだクラスにも馴染めていないまま、そして十分に練習できていないままの参加となり、楽しめない行事となってしまうかもしれません。
可能であれば転校先の学校の行事の日程を前もって確認し、直前の引っ越しにならないように配慮できたらいいですね。
転校前の学校でも、遠足や運動会などが近いタイミングであるのなら、最後の思い出作りとして引越し前に参加させてあげたいところです。
② 勉強面
勉強が苦手なお子さんだと、もし転校先の学校のほうが勉強が進んでいたら、ついていくのに苦労するかもしれません。それを考慮すると、学年が替わるタイミングであればどこの学校であれ皆が同じスタートなので、心配しなくて済みますね。
教科書については同じ市内の学校だと、教科書も同じものを使用していることが多いです。
③ 中学や高校の場合は部活動も気にしてあげる
中学校や高校の場合は、それまで部活に励んできたお子さんなら、大きな試合や発表会などを考慮して転校のタイミングを決めたり、その部活が転校先の学校にあるかどうかやレベルなども気にしてあげるといいですね。
④ 習い事
お子さんが何か習い事をしていて引越しを機にやめなければいけない場合は、上の部活動でも述べた通り、試合や発表会の日程を前もって確認して、なるべくそういう大きな行事に参加してからの引っ越しにできるといいですね。
さいごに
子どもにとって転校とはとてもとても大きな事。
クラスのお友達、担任の先生、学校までの道のり、教科書、勉強面、すべてがいきなりがらっと変わります。
それに付け加えて離婚に伴う転校の場合は、片親になり家も変わり、場合によっては自分の苗字も変わり、何もかも環境が変わります。大人だって職場が変わればとても緊張しますし、新しい環境に馴染めるかどうかの不安が募りますよね。
それを大人の都合によって小さな子どもに味わわせることになるのですから、少しでも子どものストレスを軽減できるように、親としては全力でフォローしたいところです。
そういう意味でも転校する時期や場所は慎重に選びたいですね。
他にも、親が不安そうにせずに「新しい学校やお友達楽しみだね!」というような前向きな発言を心がけたり、転校後は新しい学校で必要な学校用品や制服・体操服などは早めに揃えてあげて、しばらくの間は学校での話を家でよく聞いてあげるといいと思います。
これから転校されるお子さんたちが、転校先の学校で楽しい学校生活を送れますように。
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