子どもとトイ・ストーリー4を見て、いろいろ考えさせられました(※ネタバレ注意)

親子でトイ・ストーリーが大好きで、今回新しく“4”が公開されたので、映画館まで見に行ってきました。
地上波放送まで待てない!笑

トイ・ストーリーは前回の3で完結されたかと思っていたので、新しく4が上映されると知った時は驚きました。
どのようなストーリー展開なのか想像もつかないまま見てきたのですが、感想は・・・

笑いあり涙ありの内容で、やっぱり今回も面白かったです!
毎回期待を裏切りませんね。
ますますトイ・ストーリーのファンになってしまいます。
子ども達も声を出して笑っていたほど。

ではトイ・ストーリー4の感想を述べていきたいと思います。

注意※ネタバレの内容ですので、未観賞の方はご注意ください。
もう既に見られた方や、見る予定がなくネタバレしてもいいよという方は、よかったらのぞいていってください。

 

簡単なあらすじ

ボニーが持ち主になったおもちゃ達ですが、アンディの時とは違ってウッディはお気に入りのおもちゃに選ばれず、不安な日々を過ごします。

それでもウッディはボニーを想い、幼稚園にこっそりついて行き、困っているボニーを助けようと動き回ります。

そんな中、ボニーが幼稚園で作ってきたフォーキーという先割れスプーンがおもちゃに仲間入り。

しかしフォーキーは自分はゴミだと思い込み、ゴミ箱に飛び込んではウッディに連れ戻される日々が続きます。

 

ある日ボニー一家はおもちゃ達も連れてキャンプにでかけます。

その道中、フォーキーが車の窓から外へ逃げ出してしまい、ウッディも後を追います。

フォーキーを捕まえてボニーの元に戻るまでに、奇跡的にボーと再会し、持ち主がいなくても自由に生きているボーの姿を見てウッディは考えさせられます。

途中に起こるいろいろなアクシデントも、ボーとその仲間たちに助けられながら乗り越えていきました。

 

ようやくボニーの車に戻ることができたウッディ。

そしてボーと別れの時。

本当にこのままボニーの元に戻っていいのか?ウッディは迷います。

バズもそれを悟り、ウッディの背中を押す。

ウッディは意を決したようにボーのところへ戻り、ボーと共に生きていくこと=ボニーやバズたちとお別れすることを選ぶのでした。

 

トイ・ストーリー4を見て印象に残ったこと

 

  • 自分の存在価値に不安を抱くウッディ
  • ウッディの見捨てられない優しさ
  • 新キャラ・フォーキーが面白すぎる
  • たくましくなったボー・ピープの勇敢さ
  • 最後に下したウッディの決断

 

自分の存在価値に不安を抱くウッディ

今までは最初の持ち主であるアンディのお気に入りのポジションだったウッディ。

今回の4では、2番目の持ち主であるボニーのお気に入りのおもちゃに選ばれず、不安を抱えるウッディが分かりやすく描かれています。

クローゼットで自分だけ選ばれずに落ち込むが、気丈にふるまう姿、いまだにアンディに未練があるような言動、ボニーを想って必死に行動する姿。

ゴミ箱に戻るフォーキーを何度も何度も追いかける姿も、ボニーの元に戻してあげなきゃ、という持ち主を想う気持ちが背景にあるからですね。

自分の存在価値に自信がなくて強がったり、必死に行動している姿が、人間味が溢れていて切なくもなりました。

 

ウッディの見捨てられない優しさ

前作でもウッディーの仲間を見捨てないシーンがありました。

印象に残っているのがトイ・ストーリー3のゴミ処理場で、危機一髪のところでロッツォ(ピンクのくま)を助けたシーン。

ウッディは自分を裏切った相手でさえも、困っていたら見捨てられなくて助けてしまう、正義感の強い優しい人物です。

そして今回の4でもやっぱりそんなシーンがありました。

アンティークショップで出会ったギャビー・ギャビーという女の子のおもちゃ。

持ち主が見つかることを夢見ていた彼女は、ボイスボックスが壊れていたため、ウッディーのボイスボックスをむりやり奪おうと、腹話術の人形たちと協力してあの手この手を使います。

結局フォーキーを返してもらうという条件で、ウッディは自分のボイスボックスをギャビー・ギャビーにあげることに。

(ウッディがもうボニーのお気に入りのおもちゃではない事を自覚しており、ボイスボックスも不要だと思って簡単に手放したのかな・・・と思うとせつない気持ちになります。)

やっと声を手に入れたギャビー・ギャビーは、お目当ての少女に持ち主になってもらえると期待を膨らませ、新しいボイスボックスで声を披露しました。

しかしその少女は「いらない。」と箱の中に放り投げました。

ギャビー・ギャビーはひどく落ち込み、自信喪失。

その時ウッディは、仲間たちとアンティークショップを脱出してボニーの元に戻らなければいけない、時間もないという緊迫した状況にも関わらず、やっぱりギャビー・ギャビーを置いていくことができずに、一緒に外へ連れ出します。

このウッディの決断によって、ギャビー・ギャビーは後に救われることに。

ボニーの元に向かうまでの遊園地の中で奇跡的に迷子の女の子に出会い、ウッディ達の協力もあって、その女の子がギャビー・ギャビーの持ち主になってくれたのです。

 

このウッディの仕返しをするどころか、「許す」「見捨てない」という行動で、ギャビー・ギャビーはどれだけ救われたか。
きっと反省し、改心したに違いない。笑

上記のように「許す」ということで、良い結末になる可能性も充分にある。

私は自分を裏切った相手や嫌がらせをしてきた人(代表格は元旦那。笑)を、簡単に許すなんてできません。

むしろ根に持つタイプかも(笑)

娘にも、あのシーンでウッディの立場だったらどうする?と聞いたら、放っておく。と言っていました(笑)

相手を許すということの難しさ、許せることの大事さについて考えさせられました。

 

新キャラ・フォーキーが面白すぎる

ボニーが学校で作ってきたお気に入りのおもちゃ、先割れスプーンのフォーキー。

今回はこの新キャラであるフォーキーがとても面白くて、かなり笑わせてくれます。

大人の私でも何回もクスクス笑ってしまいました。

もともとゴミとして捨てられていたフォーキーは、ボニーによって手足や顔が作られ、歩いたり話したりできるようになるのですが・・・。

当の本人は、自分はおもちゃではなくゴミで、自分の居場所はゴミ箱だと思い込んでおり、何度もボニーの元から脱出して、ゴミ箱を見つけては中に入ってしまいます。

そのたびにゴミ箱から出してボニーの元に戻すウッディ。

フォーキーからしたら迷惑でしかありませんでしたが、ウッディや仲間たちと行動を共にしていく中で、少しずつ仲間意識が芽生え、自分はボニーのおもちゃなのだ、と受け入れられるようになって最終的には仲間になり、ウッディの努力が報われます。

この徐々に仲間意識が芽生える過程がまた面白い。

そして最後のフォーキーのドアの見張りシーンは、館内が沸くほど笑い声が聞こえてきました。

 

たくましくなったボー・ピープの姿

1、2ではあまり登場シーンも多くなく、上品なドレス姿でいつも冷静で、それほど目立っていなかったボー・ピープ。

ところが今回の4ではキャラ設定が180度違っていて、たくましく勇敢になったマント姿のボーに驚かされます。

ボーってこんなに強い人だったの!?

スカンクの車をぶんぶん乗り回し、杖を振り回し、羊たちを守りながら仲間が困っていたら勇敢に助ける姿、とてもかっこよかったです。

持ち主を失いアンティークショップに飾られ、そんな人生をずっと送るのは嫌だと、外の世界で生きていくことを決めたボー。

4で久しぶりにウッディと奇跡的に再会します。

持ち主を失っても楽しく生きているボーの姿を見て、ウッディはこんな生き方もあるのかと考えさせられます。

ちなみにこのアンティークショップの店名に「second chance」と書かれていました。

このストーリーにぴったりな名前ですね。

個人的には怖いものなしで第二の人生を自由に楽しんでいるボーの姿が、離婚後の自分と重なました。

  • アンティークショップに飾られているだけの不自由な生活=モラ旦那に耐えながら家で家政婦のように過ごしている生活
  • アンティークショップから脱出した外の世界=離婚後の自由な生活
  • 3匹セットの羊を守っている姿=子ども達を守っている自分

 

困難を乗り越えて勇気をだして行動し、守るものがある女性は強くたくましくなるのだ、と勝手に共感してしまいました(^_^;)

 

最後に下したウッディーの決断

最後の結末は正直に言うと、感動的でもあり、悲しかったです。

ボーとの別れのシーン。
振り返るウッディ。
バズの「彼女は大丈夫だ」という言葉。

まさか、まさか!?と思いながら見ていましたが、やはりそのまさかで、ボニーの元を離れることを決めたウッディ。

決断をするまでのウッディの葛藤シーンがとても上手く描かれていました。

ボーの寂し気なまなざしや、ボニーの車が発進しそうな時間がない中で葛藤するウッディ、バズの悟ったような表情。

どれも繊細に描かれていて、もう息を飲んで見入ってしまいました。

きっと劇場にいるみんなが同じ気持ちだったと思います。

 

バズも本当はウッディに戻ってきてほしかったけれど、ウッディを想うからこそ別れを受け入れた。

このお別れシーンがとても悲しくて寂しくて、涙が出そうでした。

 

あれだけ持ち主想いだったウッディが、ボニーから離れて自らの人生を歩む決断をしたのは、やはりボーの影響が大きかったのですよね。

個人的にはバズと仲間たちのところへ戻ってほしかったですが、ウッディのことを想うと、大事な人との第二の人生を応援したい気持ちにもなり、複雑な気持ちになりました。

 

まとめ

トイストーリーはおもちゃが主役の映画ですが、それぞれのおもちゃに人間と同じ感情や個性があり、学ぶところも共感できる場面も多いのでどのシリーズも面白いですね。

おもちゃとしての特性も毎回よく活かされていて、制作側のアイディアが素晴らしいなといつも感心させられます。

映像もとてもきれいですしね。

子どもでもわかりやすく楽しめる内容なので、親子で見られる点も良きです。

 

うちの子は、最後のエンドロールの声優一覧で“ヒカキン”の名前を発見して喜んでいました。

イーグル・トイ役で、アンティークショップの中のディスコ?クラブハウス?のような部屋の中に居たのですが、登場シーンも短かかったようでまったく気がつきませんでした。

見る前に知っておきたかったー(;▽;)

 

今回トイ・ストーリー4の最後の結末には驚きましたが、あの終わり方だとまた続編があるのではないか?と想像が膨らんでしまいます(^^)

また続編があるといいなぁと期待しつつ、4の地上波初上映を楽しみに待とうと思います。

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