公正証書を作成するまでの流れ-費用や記載内容を公開します

公正証書をこれから作ろうと思っている方にとって少しでも参考になればと、私の場合の公正証書の依頼から作成までの流れや、記載内容をまとめてみました。

 

公正証書を作成するまでの流れ

元旦那との長い長い話し合いの末、ようやく決まった養育費や財産分与の額。
ほっとした反面、大嫌いな旦那と何時間も顔を合わせて揉めながら話し合ったので、この時点で精神的にとても疲れていました・・・。でも旦那の気が変わらない内にと思い、早めに公証役場に電話してトントン拍子に事を運びました。

公正証書作成までの流れ
※夫婦での離婚の合意や、金銭に関する取り決めが行われている事が前提です。

  1. 最寄りの公証役場を調べて、電話で面談の予約をとる
  2. 面談の日に私一人で公証役場に行き、担当して下さる公証人と挨拶して名刺をもらう。
    公正証書作成にあたっての打ち合わせ↓
    ・記載してほしい内容(養育費や財産分与など)を伝える。
    ・今後の作成までの流れの説明を受ける。
    ・記載内容に基づいたおよその作成費用を教えてもらう

  3. 伝えた内容をもとに公証人が原案を作成。
    訪問から一週間後くらいにメールにて原案を受け取り、内容を確認。
    元旦那にも見せて異議がないか確認。
    修正点や追加で記載してほしい事などを明記して返信。
    このようなやりとりを私と公証人の間でメールで数回おこなう。

  4. 原案が完成したら、公正証書作成の予約をとり、予約日に夫婦そろって公証役場に出向く。
    公証人が原案を全文読み上げ、私・旦那とも異議なしだったので署名・押印して完成。
    会計をして、原本は公証役場にて保管。私が正本を受け取り、元旦那が謄本を受け取る。
    これにて無事終了。この日の所要時間はたった20分ほど。

 

公正証書に記載した内容

  • 夫婦で離婚に合意している事
  • 親権者が私であること
  • 養育費と大学費用の振込期日、振込額、振込口座、子どもが何歳になるまで支払うか
  • 旦那の経済状況が悪化した場合は、上記費用の変更の相談に応じる事
  • 面会交流・・・最低年に何回、何時間以上面会するか
  • お互いが再婚した場合の養育費・大学費用をどうするか
  • 財産分与額(甲〇〇円、乙〇〇円、振込期日、振込額、振込口座)
  • 子どもに関する大きな出来事(事故や入院等)の私から旦那への連絡義務
  • 通知義務・・・住所や連絡先が変わった場合はお互い連絡する
  • 清算条項・・・公正証書に記載している内容以外に金銭を請求しないという事
  • 強制執行認諾文言

 

※青字部分に関しては元旦那のほうから記載するように言ってきました。
強制執行認諾文言の記載がないと強制執行できません。

 

公正証書作成にかかる費用や持ち物

  • 公正証書作成費用:32,250円
    (公正証書に記載する金額の合計によって変わります)
  • 依頼してから完成までの期間:3週間
  • 依頼日の持ち物:公正証書に記載したい内容をまとめたメモ、本人確認書類(免許証等)、夫婦の戸籍謄本(子の記載も必要)
  • 作成日の持ち物:夫婦それぞれの印鑑、夫婦それぞれの本人確認書類(免許証等)、作成費用(現金)

 

※上記は私の場合ですのであくまで参考としてください。

※費用については、公正証書に記載する養育費や慰謝料などの合計額が高ければ高いほど、作成費用も高くなります。一般的には2~3万程度と言われています。
こちらのサイトが分かりやすいです→離婚公正証書の作成費用

※公正証書を依頼する時の持ち物ですが、保険や不動産、住宅ローンなども記載する場合は、それぞれ証明書類が必要かと思いますので、事前に公証役場に必要書類を確認してください。
離婚協議書を作成してある場合はそれも提示してください。

※所要期間や記載内容については、夫婦で話し合ってスムーズに決まるかどうかなど当事者によって異なります。

 

初めて公正証書を作ってみた感想

法律にうとい私は公正証書の作成にとても難しいイメージを持っていたのですが、実際作ってみたら思っていたよりは簡単でした。

養育費や財産分与などの金額と期日を公証人に正確に伝えれば、あとは公証人がそれらしき文書に当てはめて原案を作ってくれるので、一から自分で全文を用意する訳ではないです。

実際出来上がった文書は、甲乙丙丁(こうおつへいてい)などの聞き慣れない言葉がでてきて堅苦しい文章です。

最後の作成日は公証人が読み上げて私たちが署名・押印しただけですぐに終わり、これで完成したのかと、なんだかあっけない印象を受けました。

あとは作成日に大嫌いな元旦那と横に並ぶのはとっっても嫌でしたが、そこは我慢しました(笑)

喧嘩中の夫婦

当時は元旦那の姿を視界に入れないように家でも避けていたので、近距離で同じ部屋にいて同じ空気を吸い、横に並ぶというのが苦痛で仕方なかったです。

現地集合だったのですが、開始時間まで元旦那と二人で待ちたくなかったので、予約時間ギリギリに公証役場に行きました。公正証書が完成して会計が終われば、元旦那と何も言葉を交わさないままそそくさと退散した私(笑)

それほど旦那の近くに居るのが無理でした(^_^;)

 

公正証書の作成費用は全額、私が負担しました

なぜなら、私が費用を負担するという事が、公正証書作成の条件だったからです。

君が作りたいと言ったのだから君が払えばいい。俺は払う気はない。
その割には先ほどの記載内容の箇所の青字部分のとおり、元旦那に関する項目もたくさん記載するように言ってきましたが(笑)

元旦那はお金にケチなので仕方ないです。
公正証書を作成できるだけマシだと思って諦めました。

作成日の最後に公証人から会計を言われた時も、私が財布を取り出し、元旦那は隣でじーっと座ったままでした。
嫁に全額払わせて恥ずかしくないのかなと思いました(笑)

 

公正証書作成の日は夫婦そろって出向くのが原則

  • 公正証書の作成日には原則、夫婦そろって公証役場に出向かなければいけません。
  • 公証役場は土日祝は休みなので、平日仕事をしている場合は休暇または外出をして出向かないといけません。
    これを嫌がる旦那は多いかもしれませんね(>_<)
  • 公証人の許可があれば、弁護士や行政書士に代理人を依頼する事もできます。
    その場合は、夫婦で公証役場に出向かなくても代わりに出向いてくれます。
    ただし公正証書作成費用とは別に、プロへの依頼費用がかかる事と、債務者本人が直接受け取らないため交付送達の手続きはできません。

法律に詳しいプロの方にお願いしたほうが安心だったり、すでに別居・離婚している場合や仕事が休めないなどの多忙により、夫婦で時間を合わせる事が難しい場合は、代行を依頼するのもありかもしれませんね。

 

以上、私の場合の公正証書作成の流れでした。
万が一の時(養育費が未払いになる時)のために作った公正証書ですが、今後この公正証書を使う事がないといいなとは思っています。

次の記事は「公正証書を作る時の注意点」です。
公正証書を作ろうとお考えの方は、ぜひ次の記事も読んでみてくださいね!

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