【4/19は養育費の日】子どもには養育費をもらう権利がある

今回は養育費について語ろうと思います。

皆さん、4/19は「養育費の日」だということをご存知ですか?

私は知りませんでした。今までもあまりメディアでもとりあげられていないような気がします。

この養育費の日とは何かを調べてみました。

 

養育費の日とは?

  • ひとり親を支援する団体、NPO法人[Wink]によって制定された。
  • 2004年の4/19に、養育費の強制執行について下記の点が改善された。

【変更前】
養育費の未払いのたびに強制執行の手続きをして、財産を差し押さえないといけなかった。

【変更後】
一回の強制執行の手続きだけで、その先将来の分まで差し押さえができるようになった。

 

日本の養育費の受け取り率の低さ

厚生労働省の発表によると、2018年度、日本で1年間に起きた離婚の件数は20万件以上でした。

1日に500組以上が離婚していることになりますね、多すぎる・・・

また、2016年度のひとり親家庭調査結果では、母子家庭で養育費の取り決めをしているのは半分以下の43%、また実際に父親から養育費が払われているのはわずか24%でした。

なんて低い数字なんでしょう・・・。

ひとり親世帯の約半分が貧困状態に陥っていることも納得です。

勝手に子どもを作っておいて、離婚して離れたら親としての責任は放棄ですか?

とても無責任で腹立たしくなりますね。

自分の子どもがかわいくないのか?心配じゃないのか?

 

  • 離婚後の子どもに養育費を支払わなければならない。
  • 養育費未払いは悪いことである。

このような認識が日本では特に薄いのだと思います。

 

離婚するとなると頭を悩ませる養育費

離婚となると不安になるのが養育費ですよね。

「相手はまず払う気があるのか」
「額はどれくらいが適切なのか」
「もし途中で未払いになったら・・・」

私も上記のような不安が頭の中をかけ巡り、公正証書を作り終えるまでは安心できませんでした。

私は離婚してもうすぐ2年が経ちますが、幸いにも今のところは、養育費を受け取っています。

子どもたちが大学を卒業する22歳まで(大学に進学しない場合は成人する20歳まで)、毎月振り込まれる予定です。

今のところ未払いはないですが、納期を過ぎたことは何度もあります

相手いわく、「忘れていた」そうですが。

1回2回なら見逃せますが、何回もとなると、

嫌がらせか!?

と思うようになり、やはり良い気持ちはしません。

口座から自動振り込みの設定にするなり、毎月アラームをかけるなり、何か忘れない対策はあるだろうに。

 

公正証書を作ってはいても、最後まできっちりと支払われる保証はないですよね。

いざ未払いになって強制執行の手続きをしようとしても、実際はハードルが高いのが実情です。

離婚前も離婚後も、養育費についての心配をせずに済むような制度ができてほしいのが本音です。

 

子どもには養育費をもらう権利がある

私の周りの養育費を受け取っていないシングルマザーの友人たちに理由を聞くと、下記のような答えが返ってきました。

「元旦那はお金がないから養育費は諦めている。」

「元旦那と接点を持ちたくないので養育費もいらない。」

 

このような意見も分からなくもないです。

相手に支払い能力がなければ諦めざるを得ないし、だいたいは離婚に至るほど相手のことを嫌いになって別れるのですから、縁を切りたい、金輪際かかわりたくないという人も大勢いると思います。

しかし親の意見はひとまず置いておいて子ども目線で考えると、子どものために使えるお金は少しでも多いほうがいいに決まっています。

子どもを育て上げるには多大なお金が必要です。

養育費の有無によって、離婚後の生活水準のレベルや子どもの将来の進路まで影響します。

月数万円でも、それが毎月あるのとないのとでは変わってきますよね。

 

それに子どもが大きくなった時、父親が離婚後も自分のためにお金を支払ってくれていたと知ったら、やはり嬉しいのではないでしょうか。

私は養育費を払うことも親から子への愛情だと思っているので、自分の子どもにはこう伝えてます。

「離れていてもお父さんはあなたたちのことを思ってくれているから、お金も払ってくれているんだよ。だから感謝しようね。」

そして子は父親に感謝する→父親は嬉しくて支払いを継続する。

このような良いサイクルを目指しています(笑)

 

以上のことから、相手が養育費を払う気がある場合は、気分的に受け取りたくなくても子どものために受け取るべきです。

しかし相手に払う気がまったくない場合や、相手に支払い能力がない場合は、個人レベルではどうしようもないので難しいですよね。

そういう時のために、もっと行政が積極的に養育費未払い問題に取り組んでくれたら、少しでも母子家庭の貧困問題が改善されると思うのですが。

 

 

『養育費の日』にしてほしいこと

個人的に養育費の日がこんな日になればいいな、と思ったことを書かせていただきました。

養育費の日にしてほしいこと
  • 養育費の支払い義務や未払い問題について、大々的にメディアでとりあげてほしい
  • 養育費の制度や養育費未払い問題の対策を見直すタイミングになってほしい
  • 全国各地で養育費未払いを改善しようという運動

 

養育費制度について改善してほしいところ
  • 離婚する時点で、養育費を支払う側から支払われる側へ、自動振り込みされるような制度を設ける→毎月支払われるのかどうかという心配をせずに済む
  • 養育費未払いの者には厳しい罰則を与える
  • 未払いの養育費を強制的に回収できるような仕組みを設けてほしい
  • 養育費を支払う側に支払い能力がない場合は、何らかの形で養育費が立て替えて支払われる制度を設けてほしい

 

せっかく養育費の日というものが制定されていて語呂もばっちりなのだから、もっと知名度を上げて、未払い問題の改善に取り組んでいってほしいです。
養育費の日に限らず常に取り組んでほしいですが。

 

養育費未払い問題の前に、そもそも離婚率が下がれば一番いいのですが・・・。

世の中にはパートナーの言動に悩み苦しみ、離婚をせざるを得ないという人もたくさんいますし、今の日本で離婚率を改善することは難しい気がします。

 

しかし、少しずつではありますが、養育費未払い問題について動きがあるのも事実です。
養育費未払いについて明るい話題

 

少しでも養育費未払い問題が改善されて、養育費を支払われるのが当たり前の社会になりますように。

離婚したせいで貧困に直面する子どもが、一人でも減りますように。

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